mon・・私の道

仕事と子育てに必死に生きてきました。気づいたら…60歳をすぎていました。子供達は全員独り立ちし(まだ怪しいのもいるけど)、母親としてのハードな所は過ぎたかなと。あとは…これからどう生きていくか。楽しい人生だったな、と後悔しないで終わりたいと思う今日この頃です。

亡き母を思い出した

いま、一人で駅ナカの喫茶店

お母さんと5歳と3歳くらいのお子さん、そして、お婆ちゃんらしき方の4人が私の向かいの席にいる。

お母さんはお婆ちゃんに育児相談?

お婆ちゃんは静かに頷きながら聞いている。

 

四年前に亡くなった我が母を思い出した。

父親が52歳で亡くなったあと、一人で私と弟を支えてきてくれた。

私が結婚前に妊娠したとき……切迫で安静が必要となり仕事も休まなければならず、その時にはじめて母に告白。診断書を見せたけど、「ん?なになに?ふ〜ん、そうなの。ふ〜ん。 え?? え〜〜〜」

ぎゃあ! みたいな感じだった(笑)

でも母は

「とにかく寝てなさい。静かに寝てなさい。安心して。」

母がパニクってるのが手に取るようにわかった。

申し訳なかった。

そして

いつの間にか眠ってしまって、大きな声で目が覚めた。

母が電話をしている。

怒りの電話。

内容を聞いてると………? はい? 電話の相手は彼の親?

なんで、電話番号知ったの?

思い当たるのは、私のバッグの中の手帳。

手帳をみられた怒りはなかった。

私のことをすごく心配してくれてる故の行動だものね。

それから

結婚式も挙げてくれた

出産の時は毎回実家に帰った。

母がたくさん世話してくれた

退院のときも毎回母親が迎えにきてくれた。

夫は……仕事が忙しいという理由で顔を見にも来なかった。

そんな世話になった母に

なんにも恩返しをしないまま…

 

いま、目の前の親子をみて、涙が出る私です