亡き母を思い出した
お母さんと5歳と3歳くらいのお子さん、そして、お婆ちゃんらしき方の4人が私の向かいの席にいる。
お母さんはお婆ちゃんに育児相談?
お婆ちゃんは静かに頷きながら聞いている。
四年前に亡くなった我が母を思い出した。
父親が52歳で亡くなったあと、一人で私と弟を支えてきてくれた。
私が結婚前に妊娠したとき……切迫で安静が必要となり仕事も休まなければならず、その時にはじめて母に告白。診断書を見せたけど、「ん?なになに?ふ〜ん、そうなの。ふ〜ん。 え?? え〜〜〜」
ぎゃあ! みたいな感じだった(笑)
でも母は
「とにかく寝てなさい。静かに寝てなさい。安心して。」
母がパニクってるのが手に取るようにわかった。
申し訳なかった。
そして
いつの間にか眠ってしまって、大きな声で目が覚めた。
母が電話をしている。
怒りの電話。
内容を聞いてると………? はい? 電話の相手は彼の親?
なんで、電話番号知ったの?
思い当たるのは、私のバッグの中の手帳。
手帳をみられた怒りはなかった。
私のことをすごく心配してくれてる故の行動だものね。
それから
結婚式も挙げてくれた
出産の時は毎回実家に帰った。
母がたくさん世話してくれた
退院のときも毎回母親が迎えにきてくれた。
夫は……仕事が忙しいという理由で顔を見にも来なかった。
そんな世話になった母に
なんにも恩返しをしないまま…
いま、目の前の親子をみて、涙が出る私です